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何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

2015夏ドラマ総括

今期ドラマで最後まで完走したのは表参道高校合唱部!、民王、ど根性ガエルの3作。
 
表参道高校合唱部!は以前記事にも書いたけど、主演にまだ名の売れてない芳根京子という若手女優を抜擢した点、脚本に「マルモのおきて」をヒットさせた経歴のある櫻井剛を起用している点から「意外と良作になるのでは?」と睨んでいた。裏の金曜ロードショーの影響もあって視聴率は低空飛行だったが、内容はとても充実しており、何度も感動したし癒された。ストーリーは廃部寸前の合唱部を舞台にしたベタな学園ドラマではあるのだが、生徒達のひた向きさと歌の力に惹き付けられた。メインとなる合唱部のメンバーはオーディションで選んだだけあって有望株ぞろい。主演の芳根はもちろんのこと、主人公をいじめる立場から仲間に加わる難しい役どころを見事に演じた吉本実憂には凄味を感じた。
 
民王は設定、キャスト、スタッフの時点で面白くなる要素は詰まりまくっていたが、実際も期待を裏切らない面白さだった。特筆すべきはやはり主演の遠藤憲一菅田将暉による人格入れ替わり演技。尊大で女に目が無い父親の人格を演じる菅田も、気弱でアホな息子の人格を演じる遠藤もお互いの特徴をよく捉えており、二人とも凄い俳優だと再認識。政界に対する皮肉もふんだんに盛り込まれており、時期的にもタイムリーな作品だった。
 
ど根性ガエルは「また実写化か」「なぜ今ど根性ガエル?」と思った視聴者が少なくなく、様子見で初回を観て見限ったのか、日テレのドラマの中では数字的にイマイチな結果に終わった。ただ実写としてのクオリティは高く、ピョン吉のCGは自然で違和感が無かったし、何よりピョン吉の声を演じた満島ひかりの表現力には舌を巻いた。ストーリーとしては笑いあり涙ありの人情喜劇だったが、ちょっと視聴者層のターゲットが曖昧だったかも。
 
その他途中まで観た物を挙げると、花咲舞が黙ってないは視聴率的には夏ドラ1位だったが、本筋からズレた話も見受けられ、前シリーズと比べるとネタ切れ感が顕著だった。その裏のリスクの神様はキャストの濃さや社会派のテーマは良かったのだが、いかんせん観るのに集中力を要する内容なので、気楽にながら見できる花咲~に負けてしまったのだと思う。ナポレオンの村は傑作「天皇の料理番」の後枠でハードルが上がっていたこと、世界陸上で何度も休止になったこと、設定が今年NHKで放送した「限界集落株式会社」と被ってしまったことなど、向かい風の強い作品となってしまった。美しい自然の映像は眼福だったし、唐沢寿明も役に合ってたのだが、もう一つ観たい要素が足りてなかったように思う。4月から9月まで放送した朝ドラまれは脚本、演出、美術、ナレーションのどれもが突っ込みどころ満載で、名優たちの演技だけで持ちこたえてた印象。田中泯柳楽優弥清水富美加、高畑裕太あたりは特に印象に残った。
 
個人的な作品賞は「表参道高校合唱部!」
主演女優賞は「表参道高校合唱部!」の芳根京子
助演男優賞は「まれ」「リスクの神様」の田中泯
助演女優賞は「ど根性ガエル」の満島ひかり