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何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

進化してるね 番組って

有吉弘行のドッ喜利王」が面白かった。
 
通常放送されている「水曜日のダウンタウン」が休みだった代わりに単発番組として放送された番組で、事前に収録した大喜利番組の3ヶ月後にその芸人が回答した内容のことが実際にドッキリとして自分の身に降りかかったらどうなるか?という実験的バラエティ。正直この番組説明だけでは積極的に観ようとは思わなかったかもしれない。今回自分が観ようと思ったのは、この番組のプロデューサーが「水曜日のダウンタウン」と同じ藤井健太郎氏だったからだ。藤井Pの手掛けた番組と言えば「クイズ☆タレント名鑑」「テべ・コンヒーロ」「クイズ☆正解は一年後」などが代表的で、その攻めた姿勢とテレビっ子心をくすぐる番組内容から、一部のディープなテレビウォッチャーから絶大な信頼を置かれているプロデューサーである。
 
そして今回の「ドッ喜利王」も予想を上回る傑作&問題作だった。芸人によるその場の自由な発想が元になっているため、ドッキリの内容も「謎のボタンを押すとハッピーターンが1個天井から落ちてくる」という素朴な物から「採血の時看護師が噛みついて血を吸ってくる」といったクレイジーな物まで幅広かった。しかし3ヶ月も経つと自分の書いた大喜利回答の内容は忘れてしまうらしく、どの芸人も新鮮なリアクションをしていた。ただ記憶の片隅には残っているため、バイきんぐ西村などは「自分が以前夢で見た」「デジャヴだ」と錯覚するという興味深い検証結果も生まれた。
 
また、千鳥・ノブの「心霊写真にタキシードねこが写り込む」という回答に対し、ノブが生み出した架空の生き物「タキシードねこ」を実際に写真に登場させたり、千鳥・大悟の描いた謎の楽器のような物体を実際に作ってしまったりと、芸人の独創的な発想も忠実に再現。その極みだったのが野性爆弾・くっきーが発想した「よだれ玉を着用した運転手」と「ラジオ番組・生稲晃子の野猪(やいの)の血抜き」の実写化。こんな物を実際に再現するのもまずおかしいし、ドッキリ番組でも初めて見る光景だった。
 
その他にも、あまり大喜利のイメージの無かったFUJIWARA原西とバイきんぐ西村がIPPONグランプリなら大健闘してそうな回答を連発してたり、チョコレートプラネット長田のドッキリ「タクシー運転手の声がめちゃめちゃ大きい」がまんまチョコプラのコントみたいだったりと、大喜利パート単体でもドッキリパートとの化学反応的な部分でも楽しめる要素がたくさんあった。
 
大喜利×ドッキリ」という組み合わせでこんなに面白い物を見られるとは思わなかった。ただ残念なのは番組の構造上2回3回と繰り返し収録できる物では無いということ。さらに視聴率は7%と低い水準。こうやって絶賛している自分ですら観る前はそれほど興味を惹かれた訳では無いことを考えれば、この数字はある程度予想できる物だった。しかしおそらく2回目の放送が企画されないであろうことを考えると、この結果は勿体無いと思う。それでも懲りずにこういう進化した番組を作って欲しい。