何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

2016冬ドラマ総括

今期自分が特に楽しみに観ていたのは曽根崎心中誕生秘話をメタ視点たっぷりに表現した異端の時代劇「ちかえもん」、繊細な映像美と役者の迫真の演技が光った「逃げる女」、息もつかせぬ展開と高畑淳子&吉田羊の助演陣の存在が強烈だった「ナオミとカナコ」。いずれも視聴率は奮わなかったものの、中身の濃い作品群だった。この中で一番を決めるとすれば、脚本、演出、音楽、照明、役者とドラマを構成する要素総てにこだわりを見せた「ちかえもん」かなと。
その他では「いつかこの恋を思い出して泣いてしまう」はドラマを包む90年代以前の空気感とフレッシュな役者陣のミスマッチ感が気になってしまいストーリーに集中できず。「わたしを離さないで」は役者は好演していたものの、そもそもの設定がドラマ向きではなかった。
「あさが来た」は後半に入ってから観なくなってしまったが、玉木宏のアホボンぶり、宮崎あおいの存在感、友近の貫禄がそれぞれ印象的だった。

個人的最優秀作品賞     ちかえもん
主演男優賞    松尾スズキ(ちかえもん)
主演女優賞    水野美紀(逃げる女)
助演男優賞    玉木宏(あさが来た)
助演女優賞    高畑淳子(ナオミとカナコ)