何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

KYO-ICHI 感想

今年の27時間テレビ内でも放送されたお笑いトーナメント大会の第2回。前回はいきなり無名の若手漫才師・ミキが優勝という大番狂わせだった。

 

Aブロック

 

タイムマシーン3号

去年M-1でもやった「太らせる」。ここはどんなネタでも一定のウケを獲れるのが強み。ネタ自体は基本言葉遊びで、漫才の掛け合い的な物は少ないのでそこが引っ掛かる人はいると思う。個人的にはそれまでツッコミだった山本が途中からキャラに入り「痩せさせる」流れになるのがちょっと冷めてしまう。

 

ライス

キングオブコント2016王者。彼らの代表作である「バナナ」を披露するも、最後の最後で関町が噛んでしまうというミス。ネタはちょっとメタ的な視点を持ち合わせたシュールコントで面白かった。でもどちらにしてもタイムマシーン3号には勝てなかったかな。

 

とろサーモン

煽りVの久保田「ライスの上にとろぶっかけてやりますよ」w久保田のクレーマーぶりが炸裂するネタ。去年のM-1の敗者復活戦でトレンディエンジェルに惜敗して以降テレビでネタを見る機会が多くなったコンビなので、何かしらで報われて欲しい。

 

ジャルジャル

患者が医者のハゲデブチビメガネをいじり倒すコント。また軽くクレームが来そうなネタをwネタが終わってから4組が並んだ時、ちょうどデブメガネが3人並んでいたのに笑った。

 

タイムマシーン3号勝ち上がり。

 

Bブロック

 

横澤夏子

料理教室。実際にこういう人がいたんだろうなーと思わせるディテールの細かさ。どのネタをやってもクオリティが高いんだけど、初めて世に出た時の音楽の先生ネタを超える衝撃はまだ無いかなーという感じ。

 

笑撃戦隊

ツッコミを先に言ってからボケを言う大喜利的な漫才で、これもタイムマシーン3号と同様漫才と捉えていいのか微妙なラインのネタだが、そもそも漫才の大会では無いから関係無いか。

 

ニッチェ

最初に江上があのメイク、セーラー服、検尿らしき紙コップを持って出て来た時点で反則。ビジュアル的なインパクトは抜群だったが、やはり題材が汚かったか。

 

ZAZY

いつもはピンクの衣装だが今回は何故かグリーンの衣装wしかもエンディングではピンクの衣装着てるしwそしてネタの内容が衣装と何の関係も無いというのが良い。港のヨーコ・ヨコハマ横須賀のメロディーに乗せて「無い無いネタ」を披露。面白かったけど、以前やってた独自のリズムに乗せて不条理な紙芝居をするネタの方が独創性があって好きだった。

 

笑撃戦隊勝ち上がり。

 

Cブロック

 

ダイアン

しゃべくりでは無く、完全にコントの世界に入ってやり取りする漫才スタイル。強いキャラやテンポの良さでは無く、西澤のボケのセンスのみで勝負しているのが潔い。津田の振り回される演技も上手い。こういうコンビはもうちょっと評価されて良い。

 

さらば青春の光

最近勝負ネタとしてよくテレビで披露しているパワースポットのコント。着眼点がとにかく良い。さらばは森田ツッコミのネタの方が面白いと思っているけど、このネタに関しては森田ボケで正解。ただ悲愴感強過ぎて観客がマジで同情してしまってた感がw

 

錦鯉

バイきんぐ、ハリウッドザコシショウ、だーりんずなどの遅咲きの芸人を多数輩出しているSMAからの新たな刺客。長谷川の年齢に見合わない元気なボケと、サンドウィッチマン・伊達や東京ダイナマイトハチミツ二郎を彷彿とさせる久保田のツッコミのコントラストが良い味を出している。今年のM-1の準決勝にも残っているので頑張って欲しい。

 

レイザーラモン

イムリーなドナルド・トランプネタ。トランプの差別発言を模した千葉や埼玉ディスが皮肉が効いてて良い。やりっ放しではなくちゃんと伏線が回収されたりして最後まで楽しませてくれる。だいぶ前からだけど最早賑やかし要員では無くなっている。

 

レイザーラモン勝ち上がり。

 

最終決戦

 

タイムマシーン3号

客ウケは抜群に良いけど同業者からのウケは悪いというお笑い界のヒール的な役割になりつつあるコンビだったが、2本目のネタは言葉遊びや関の器用さを全面に出したネタではなく、純粋なしゃべくり漫才で凄く面白かった。メガネという題材でここまで話を広げられるのは見事。文句無しの優勝。

 

笑撃戦隊

1本目のボケツッコミ逆転ネタを童話縛りで。このネタ、事前に用意したボケを披露しているのかその場で即興で考えているのかわからないため、どう見たら良いのかわからないというジレンマが。タイムマシーン3号が1本目とは全く違うネタを持ってきたのもあって良い比較材料になってしまった。

 

レイザーラモン

ファッションショー。HGの肉体美もRGの高音も素晴らしい。1本目は広義のあるあるネタだったが、2本目は元ネタがわからないと笑えない箇所もいくつかあり、好き勝手やった感。

 

近年良いこと無しのフジテレビだが、ENGEIグランドスラムといい、ネタ番組を作ることにおいては信頼できる。たぶん第3回もあるだろう。