何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

M-1グランプリ2017

ゆにばーす

女性だけど浅野忠信似のはらと戦略家の川瀬名人によるコンビ。トップバッターとは思えないウケ量。審査員の松本人志が「彼らの実力が凄いのか、お客さんが暖かいのか」と訝しむのも無理はない。はらが「翼の折れたエンジェル」を熱唱するシーンは今大会一番笑った。

 

カミナリ

今大会唯一の非・よしもとコンビ。この現象はブラマヨが優勝した2005年大会のタイムマシーン3号以来と記憶している。相方の頭を容赦なくぶっ叩く漫才スタイルで昨年一躍脚光を浴びたが、上沼恵美子が指摘した通り、最早頭を叩くツッコミが必要なくなりつつある。

 

とろサーモン
割と優等生的な漫才が多い中で、久保田の全く万人受けする気の無いふてぶてしさが光る形に。最終決戦が終わった時点では「ミキか和牛のどっちかだろうな」と思っていたので、ここが優勝したのは意外だった。とはいえ、めちゃイケの「笑わず嫌い王」で初めて見て衝撃を受けた身としては感慨深い。あと久保田の服がミッキーマウスみたいだなと思ったら本当にそうで笑った。

 

スーパーマラドーナ

敗者復活枠。準決勝のレポで「ここが決勝行かないのはおかしいから敗者復活枠だろう」という意見をよく見かけたが結果その通りに。冒頭の「オネエがいたんですよ」が後半どう効いてくるのかと期待していたら、寧ろ途中に出てきたカニの伏線回収の方が見事で、オネエのくだりが蛇足に思えた。

 

かまいたち
キングオブコントチャンピオン。キングオブコントの勝因は山内の狂気的なキャラクターと秀逸なツッコミフレーズにあったと思うので、そのどちらもそこそこの範囲に収まった今回のネタはちょっと物足りなく感じた。しかし終わってみればコントチャンピオンが一番しゃべくり漫才をしていたというのが興味深い。

 

マヂカルラブリー

面白いと言われながら賞レースの決勝には今まで全く縁の無かったコンビ。ハネてほしいという希望はありつつも、同じく長らく準決勝で落とされ続けたGAG少年楽団が今年キングオブコントで最下位になったのもあり、一抹の不安もあった。そしてその予感は的中してしまった訳だけど、GAGは詰め込み過ぎな印象だったのに対し、マヂラブは逆に詰め込まな過ぎだと感じた。上沼恵美子による酷評は立川談志以来のヒリヒリ感があったが、録画を見返すと寧ろ愛あるダメ出しだと感じた。

 

さや香

今回のダークホース。自分はたまたま「新しい波24」で見て面白いと思っていたが、こんなに早く決勝に上がってくるとは思わなかった。ボケの新山の、ジャルジャル後藤に似たプレーンフェイスからは想像もつかないハイテンションボケは華がある。「みんなが知ってる童謡を知らない」という設定から「しょーもな!」と歌の内容に対するクレームをつける展開になるのかと思ったが、実際はその内容に感銘を受けてノリノリになるという誰も傷つけないネタ。準決勝の時点で「チュートリアルに似てる」という評価を見かけたが、わからんでもない。チュートリアルから変態性を引いて変顔とアクションを足した感じ。いやそうなるともう別物だろ。

 

ミキ

兄弟コンビならではの遠慮の無い掛け合いがめちゃくちゃ安心する。人気があるのは弟だが、このコンビの漫才はお兄ちゃんの技術あってこそ。最終決戦で一票も入らなかったのはボケがベタ過ぎたからか?w

 

和牛

2年連続準優勝。昨年大会で川西のツッコミが注目されたからか、漫才における川西の占める割合が多くなったように感じた。これまでは「どこにでもいそうな女の子」を演じることが多かった川西だが、2本目では毒の強い女将を熱演。しかしそれにより水田のNOデリカシーキャラとのバッティングで笑いよりエグみが若干上回ってしまった感じもする。来年こそは優勝して欲しいが、このまま麒麟と同じ道を歩みそうな気もしてちょっと心配。

 

ジャルジャル

キングオブコント2010で披露した「くしゃみとあくびとゲップ」の難易度・鬼バージョンのような感じか。漫才とかコントとかじゃなく、最早ジャルジャルというジャンルのネタ。でもこれを漫才という枠組みの中で評価するとなるとやはり評価が難しい。割と生意気なイメージが先行しがちな彼らだが、今大会で応援したくなった視聴者は多いはず。だから福徳泣かないで。

 

 

ご指名・ご購入ありがとうございま~す!~感謝してます編~ [DVD]

ご指名・ご購入ありがとうございま~す!~感謝してます編~ [DVD]

 

 

 

ジャルジャルの戯(あじゃら) 1 [DVD]

ジャルジャルの戯(あじゃら) 1 [DVD]