R-1ぐらんぷり 2016
現在ゴールデンで全国放送しているお笑い賞レースの中ではM-1グランプリに次いで歴史が長いこの大会。優勝者がブレイクできなかったりルールがコロコロ変わるため、小粒な大会という印象が拭えなかったが、昨年から始まった「敗者復活枠3人」というルールが功を奏したのか、盛り上がりのある番組になってきたように思う。
Aブロック
ウザい音楽プロデューサーがドラえもんの歌に指導を入れていく。ただの形態模写に終わらず音ネタも取り入れてくるあたり進化を感じさせる。本人も煽りVで言っていたが賞レースでの優勝経験が無い。かつてのM-1における麒麟のように、器用過ぎるところが仇になっているのかもしれない。
小島よしお (勝ち上がり)
ビジーフォーがよくやってた3人のヤツを携えてショートコント+そんなの関係ねぇ。ベッキー騒動に揺れるサンミュージック所属とあって「俺が事務所を背負って立つ」という気概をヒシヒシと感じた。先日の水曜日のダウンタウンでも「この3人のヤツ誰がやっても面白い説」という企画が放送されたが、プロデューサー曰く偶然カブってしまったとのこと。
あと、小島くんのネタはもちろんパクりでもなんでもなく、逆にこちらが知らずに変なタイミングでOAしちゃって申し訳なかったです。。
— 藤井健太郎 (@kentaro_fujii) 2016年3月6日
シャンプーハット こいで
食物連鎖。今大会一番狂っていたネタ。イラストの上手さに対して内容が意味不明過ぎる。
サンシャイン池崎 (敗者復活枠)
心理テスト。サンシャイン池崎というキャラクターが完全に固まっており、もはや内容は何でもいいという様相。
Bブロック
ハリウッドザコシショウ (優勝)
モノマネ。あらびき団を観ていた人にはお馴染みだが一般的な知名度はまだ高くない。テレビ越しで観ていても会場の揺れ方が他と明らかに違っており、いくらメチャクチャで万人受けしないネタとはいえ優勝させない訳にはいかなかったと思う。清水ミチコの「よく今まで売れなかったですね」というコメントが全て。
おいでやす小田
バイト面接。完全にザコシショウの煽りを食ってしまったが、個人的には一番面白かった。こういうフリが効いててオチがしっかりしてるネタはザコシショウのようなネタと比べると途端に真面目に映ってしまうので気の毒。
ルシファー吉岡 (敗者復活)
教師。名前は知っていたがネタは初めて見た。下ネタな時点で好みが分かれるが、ザコシショウが荒らした後だったのが逆に良かったか。「こういうヤツがiPhone作るぞー」というフレーズにセンス。
Cブロック
ことわざ。やはり去年のインパクトを超えるのは難しかった。
ゆりやんレトリィバァ (勝ち上がり)
落ち着いて行きやー。芸人として恵まれた見た目に加え発想力、動きのキレ、声の通りの良さなどNSC首席卒業も納得の逸材。2本目に違うタイプのネタも観たかった。
高校球児講座。去年一世を風靡した全裸ポーズのネタを封印。今回のネタはどちらかというとアームストロング時代を彷彿とさせた。
マツモトクラブ(敗者復活)
父親との再会。セルフナレーションという独自の芸風で去年のR-1以来急激に注目度が上がった。会場の空気を掴むのが上手く、ネタ直後は勝ち上がったかと思った。