何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

世にも奇妙な物語 '16 秋の特別編

シンクロニシティ

主演: 黒木メイサ

主人公が高校時代の友人や教師と偶然再会することである事件の記憶が呼び起こされる。

昔の知り合いと再会するが実は相手から長年恨みを買っていて...というのがよくあるパターンだが、今回はそれを逆手に取ったような二転三転するストーリー展開で最後まで引き込んでいった。雨の日のタクシーというシチュエーションはやはり怖いし、ホラー系としては及第点。

 

貼られる!

主演: 成宮寛貴

 やり手の銀行マンである主人公はある日を境に部下を始めとする周囲の人々からのレッテルが目に見えるようになってしまう。

「レッテルを貼る」をそのまま具現化したことにより成宮寛貴が体中シールだらけに。上着を脱いでも下の服、更には地肌にもシールが貼りついているという演出が滑稽。高慢なエリートが転落する様を成宮寛貴が巧みに演じていた。

 

捨て魔の女

主演: 深田恭子

 何かを捨てると幸福が手に入るようになった主人公は憧れのキャスターまで上り詰めるため身の回りの物をどんどん捨てていく。

「貼られる!」と同様不思議な力を手に入れた主人公がどんどん深みにはまっていく世にもの王道パターン。こちらの方がよりホラーテイストで、深キョンの人形のような無機質さが怖さを引き立たせていた。しかしテレビ局が舞台だと色々生々しかった。

 

車中の出来事

主演: 北村一輝

指名手配犯を列車で護送中の刑事(杉本哲太)。そこに刑事を名乗る男(北村一輝)が現れ推理を始める。

狐の化かし合いのようなやりとりで最後まで引っ張るミステリー物。過去の作品で言うと「推理タクシー」が一番近いか。ただスリルよりもコメディー演出の方に重きを置いており、その結果少々中途半端な作品になった感じがある。北村、杉本両氏の演技はやはり良かった。

 

全体的にオーソドックスな作品が並ぶ中で役者の演技の良さが際立っていた。「車中の出来事」はもうちょっと面白くなったんじゃないかなーという勿体無さがあった。あと今回も割と人が死ぬ話が多かった。