キングオブコント2015 ファイナリスト決定!
数あるお笑い賞レースの中で個人的に一番好きなのがキングオブコント。
コントが好きというのもあるけど、準決勝まで進んだ芸人達による審査や司会のダウンタウンとのひな壇的なやり取りなど、他の大会には無い特徴によるところも大きい。
そして何よりファイナリストのチョイスの仕方が凄い。昨年大会は特にそれが顕著で、普通なら有名どころを何組か入れそうなものなのに、まるでバラエティー番組で見ないメンツばかりが揃った。これにはお笑いファンも「視聴率大丈夫なのか!?」と心配した(そして実際悪かった)。
そして今年のファイナリストが発表された。
・コロコロチキチキペッパーズ
・アキナ
・バンビーノ
・巨匠
・ロッチ
このメンツを見てまず思ったのは「去年よりかなり視聴者に寄せにいったな」ということ。決勝は10月11日の日曜日放送で裏に高確率でイッテQが来そうなので、さすがに去年のような視聴率を捨てたとしか思えない人選はできなかったか。
各ファイナリストについて個人的に思うところ。
4年連続決勝進出という大会唯一の記録を更新。初の決勝で披露した「イタトン」は歴代のファイナリストのネタの中でも出色の出来だったと思う。しかしその後の松竹芸能からの離脱や不倫スキャンダルなどYahooニュース案件ばかり先行してコントの実力があまり世間に浸透していない感があり、非常に勿体無いと思う。
昨年大会ではバンビーノとの対決で敗れ1本しかネタができなかったので、今回は2本ネタをできることを願う。優勝する実力は十二分にあるのだし。
2年ぶり3回目。かつて同じ松竹芸能所属だったさらば青春の光と同じ年に決勝進出したこともあり、未だに2組はライバル関係の印象がある。癖の無いわかりやすいコントをする一方で爆発力に欠けるため、前回出場時には最下位に終わってしまった。しかし今年の準決勝のネタでは新境地を開拓したらしく、期待ができる。
7年ぶり2回目。第1回大会で決勝進出して以来遂に返り咲き。初めてこのコンビを見たのは爆笑オンエアバトルで、非常にスタイリッシュで完成度の高いネタをしていたので結構衝撃を受けた。その勢いのままキングオブコント決勝進出するも、以降目立ったブレイクは無く、世間的には尾関が広島カープ芸人というイメージくらいしか無いのではないかと思う。しかしここに来て返り咲き、しかも準決勝では相当ウケていたと聞く。7年分のネタストックもあるし、優勝に一番近いコンビかもしれない。
- ロッチ
以下は2年連続決勝組。
- 巨匠
- バンビーノ
- アキナ
以下は初決勝組。
今回個人的に一番楽しみなコンビ。準決勝ではかなり変わりダネなコントをしたようなので、早くそれが見たい。ラララライ体操のイメージを大きく払拭するチャンス。決勝後に一番ブレイクするのはこのコンビかも。
えっ!まだ決勝出たこと無かったの!?というくらい毎年ファイナリスト予想では名前が挙がるトリオ。知名度、華、ネタの面白さを3つ兼ね備えた稀有なトリオなので、ここらで再評価されてほしいところ。
水10 花咲舞が黙ってない vs リスクの神様
毎クールなぜか題材が被る水曜10時のドラマ枠。
今回も「仕事の裏側を見せるドラマ」被り。
しかしそれぞれのドラマから受ける印象は全く逆と言っていい。
「花咲舞」の方は銀行に限定した世界観なのに対し、「リスク」の方は異物混入、恋愛スキャンダル、工業薬品流出など毎回扱う問題が違う。正直花咲は続編ということもあり、銀行とは関係無いストーカー問題を扱うなどネタ切れの感は否めない。その点はリスクの方に分があると言える。
出演者の豪華さもリスクは今クール1と言っていいと思う。主演は久々の民放ドラマ出演となる堤真一。その他にも小日向文世、吉田鋼太郎、古田新太、田中泯など各ドラマに一人いれば十分なくらいの濃いベテラン陣が勢揃い。そんな中で戸田恵梨香や森田剛といった若いレギュラー陣も好演している。
これだけの条件が揃っていれば、リスクの方が話題になってもおかしくないのだが、実際は花咲が今クールぶっちぎりの視聴率を獲得し、リスクはその半分にも満たない数字に留まっている。
これは何故なのか、とこの2つの内容を見比べた時、視聴率の明暗を分ける大きな要因の一つに「遊び」の部分の有無があるのではないかと思い立った。
花咲は銀行を舞台にしているとは言っても合間に花咲とその相方である相馬の漫才のようなやり取りだったり、花咲の父親が営む店の料理がやたら美味そうだったり、本筋と関係ない部分、つまり「遊び」の部分も目につく。
一方リスクは危機対策という仕事にのみ焦点を絞っており、「遊び」の部分は皆無と言っていい。1話からの一貫したストーリーとして西行寺と神狩それぞれの父親の話も並行して描いてるとは言え、そっちはそっちでシリアスだし。つまりリスクの神様は「流し見ができないドラマ」なのだ。
作品としてはリスクの方が濃密で見応えがあるのだが、ある程度集中力が必要になるため、スマホを弄りながら見るのには不向き。そういう意味では花咲の方が圧倒的に見やすいのである。せめて時間帯が違っていれば…。
ど根性ガエルに思う
今季見ているドラマの1つが松山ケンイチ主演の「ど根性ガエル」。言わずと知れた名作アニメの実写化。
ここ何年も「えっ!このアニメを実写化!?」というのが続いていたので、今作品の実写化は「ついに来たか」という感じで、個人的にさほど驚きは無かったです。
今クールは同じ日テレドラマに「花咲舞が黙ってない」と「デスノート」がありますが、安定感抜群の「花咲」や良くも悪くも注目度の高い「デスノ」と比べると、ど根性ガエルは若干影が薄く、視聴率も今季では良いとも悪いとも言えない中途半端さ。自局で実写ドラマ被りしてるのが仇となったような。
では「ど根性ガエル」が他2つより中身が劣っているかと言えば、決してそうではない。
寧ろ個人的には今季の日テレドラマでは一番面白いと思っている。実写ドラマとしてはキャスト的にもピョン吉の再現度的にも成功してる部類だと思う。
じゃあ何で数字が伸びないのかと言えば、原作のその後を描いたことが一つの原因なのではないかと思う。
自分がこのドラマを楽しめているのはどちらの世代でもないからだと思う。ど根性ガエルはなんとなく知っているけど思い入れは強くない。だから懇切丁寧に説明されなくてもキャラクターの役割はなんとなくわかるし、ヒロシがクズでもヒロインを演じる前田敦子がヘロヘロ声でもさほど怒りは湧いてこない。
ど根性ガエルという作品自体、明確な敵がいてそれと戦うわけでもなく(ゴリライモがそのポジションなのかもしれないが、少なくともこのドラマ内ではヒロシより常識人)ヒロシの成長やピョン吉との友情を見守るドラマなので、「花咲」に代表されるような悪人を成敗する痛快なドラマがウケている昨今においてはイマイチ伸び悩むのも仕方ないと言えるかもしれない。
とは言っても自分の中では「表参道高校合唱部!」や「民王」には及ばずとも、「リスクの神様」と3位争いをするくらい評価は高いので、最終回まで見守ります。みんな細けぇこたぁ良いからピョン吉に萌えようぜ!
金曜ドラマ 表参道高校合唱部! vs 民王
今回の夏ドラマでネット上で特に評価が高いのが表参道高校合唱部!(TBS)と民王(テレ朝)の2つ。実際自分もこの2つが特に好きで、毎週金曜日が楽しみになっている。
「表参道高校合唱部!」の方は主役を始めとした生徒役は全てオーディションで決めたらしく、民放の連ドラでは珍しいことだと思う。
主演俳優でドラマを見るかどうか決める人にとってはノーマークの作品だったに違いない。
でも個人的には主演にまだ名前の売れてない芳根京子という新人女優を起用してるあたり、逆に演技には期待できるのではないかと思っていた。
そして蓋を開けてみれば芳根の存在感ある演技やクライマックスでの合唱の爽やかさが話題を呼び、ネットでは絶賛の声が相次いだ。
主人公の女の子が地方から都会に出てきて様々な問題を持ち前の明るさで解決、という筋書きは実に朝ドラ的。現在放送中の本家朝ドラが不甲斐ないため、今年の朝ドラ枠は個人的に前クールの「天皇の料理番」と合わせてこの作品。
一方の「民王」は原作に「半沢直樹」の池井戸潤、脚本に「ケイゾク」の西荻弓絵、演出に「TRICK」の木村ひさし、そして主演の親子役に現在各ドラマに引っ張りだこの遠藤憲一と菅田将暉。この布陣で面白くならないはずが無い。
人格入れ替わり物という過去にいくつも作られた例のあるフォーマットながら、父親が総理大臣という設定を活かしたブラックユーモア、テンポの良いボケツッコミ、主演2人の突き抜けた演技力により爆笑の仕上がりになっており、早くも今期ナンバーワンとの呼び声も高い。
甲乙つけがたい2作だが、個人的には役者をオーディションで選び、オリジナル脚本で挑んだ「表参道高校合唱部!」の方を応援したい。裏番組の関係で視聴率に恵まれない枠ではあるけど、徐々に支持されていって欲しい作品。
2015夏ドラマ
今季連ドラが始まる前にTwitterでこう呟きました。
夏ドラマは 花咲舞、リスクの神様、合唱部、ど根性ガエル、ナポレオンの村を取り敢えず見る
エイジハラスメント、37.5℃の涙は題材的に気になるから見るかも
デスノートは微妙な予感もするけど時間帯的に見ちゃうかも
他は評判次第
— LEVEL497 (@starfes) 2015, 6月 28
あ、夏ドラマは民王も見ます
— LEVEL497 (@starfes) 2015, 6月 28
で、今現在見てるのが