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何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

世にも奇妙な物語 映画監督編

先週の「傑作復活編」に引き続き、番組放送25周年記念企画として放送された「映画監督編」。以下各話感想。

 
研究室で何者かに殴られ気絶した主人公。気が付くと棺桶の様な箱の中に閉じ込められていた。箱の中にあった誰の物かわからないiPhoneを使って警察に助けを求めるが、なかなか救助は来ず...。
「箱の中に閉じ込められる」というシチュエーションは想像しただけでも恐ろしい。竹内結子がパニック具合を熱演。予告の時点で映画「リミット」のパクリだという指摘がネット上で多く見られたが、結末は違った模様。「懲役30日」にも通ずる、地獄の時間が半永久的に続く恐怖。小さい頃に観てたら確実にトラウマになっていたと思う。
 
幸せを運ぶ眼鏡
主演:妻夫木聡 監督:本広克行(「踊る大捜査線」)
貯金はあるものの結婚に消極的だった主人公が婚活サイトで美女と知り合い、時を同じくして「幸せを運ぶ眼鏡」が届く。その眼鏡からの音声指示に従ったことで主人公は仕事も恋も順調に。しかし自宅で眼鏡のことを彼女に知られてしまい...。
妻夫木聡は2005年「美女缶」以来の出演。今回の話も、謎のアイテムを使って美女と恋人同士になって...という導入は「美女缶」の雰囲気が。冴えない主人公があることをきっかけに人生が好転していくという筋書きは世にもの王道パターン。故にどう落とすのか注目して観ていたが、喋る眼鏡の指示通りに動いていた主人公が本当の気持ちを取り戻すために眼鏡を破壊し、目出度く恋人と結ばれる...と見せかけて実はそれも眼鏡の指示通りで、主人公は幸せを運ぶコンタクトレンズを購入してその後の人生を過ごすというややブラックな内容。テイスト的には「仮婚」に近かった。
 
事故物件
主演:中谷美紀 監督:中田秀夫「リング」
小学生の娘と新居に引っ越してきた主人公は、家の中での奇妙な現象に悩まされるようになる。事故物件ではないかと疑うが、実は主人公は火事で娘を亡くしており、自責の念から娘の幻覚を創り出していたのだった。
中谷美紀は2001年「仇討ちショー」以来の出演。世にもの枠で放送するからにはただの心霊ホラーでないことは予想できたが、蓋を開けてみれば今回の感動枠。前半のホラー部分はさすがに怖く、それだけに最後まで同じテイストで通してほしかったという人もいるだろう。役柄的に中谷美紀のやつれ感がよく合っていた。
 
×(バツ)
主演:阿部サダヲ 監督:山﨑貴(「寄生獣」)
主人公が朝起きると額に×(バツ)のマークが浮かび上がっていた。そのマークは周りの人間には見えないらしく、医者に相談してもストレスだろうと一蹴される。しかし自分と同様に額に×マークのある男と出会い、その男がそれから程なくして死んだことにより、このマークは自分の死期が近いことを表しているのではないかと思い始める。
阿部サダヲは2007年「カウントダウン」以来の出演。「カウントダウン」は何かとんでもないことが起きると思わせて結局大したことは起きないという結末だったが、今回の話は自分は死ぬと思いきや、それ以上にとんでもないことが起きるという結末。感動的に終わるかと思ったが、エボラ出血熱を絡めてくるとは。正直今回のラインナップの中では意外と普通というか、期待を上回ってはこなかった印象。
 
嘘が生まれた日
主演:満島真之介 監督:清水たかし(「呪怨」)
この世は嘘のない世界。主人公はある日、落ちていた財布を持ち逃げしようとしたところを警官に問い詰められ、咄嗟に「自分のです」と主張し事なきを得る。事実と違うことが言えることに気付いた主人公は仲間と結託して詐欺行為で大金を得るようになる。
「嘘の無い世界」という不条理空間の中で「嘘をつく」という当たり前の行為が世紀の大発明のように扱われる、という不条理。発想の勝利。こういう作品は自分の知る限りでは世にもで観たことが無い。マクドナルドや野々村議員らしき人物(演:飛石連休・藤井)を登場させるなど風刺要素もあり。
 
名だたる映画監督を起用したこともあり、平均点の高い回だった。役者の演技が皆上手かったことも大きい。4つ目まで観た時点では正統派でちょっと綺麗にまとまり過ぎかと思ったが、「嘘が生まれた日」のような新しいタイプの作品もあったのは良かった。