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何でもアリの

テレビ番組の感想を綴るブログ

微妙にズレてるフジテレビ

先日放送された「新春TV放談」。NHKの番組ではあるが、その内容は民放も含めたテレビ番組について語るというもので、今回主に話題に挙がっていたのはフジテレビの凋落について。昨年もこのことが議題に挙がっていたが、それも仕方ないと思えるほど近年のフジテレビは絶不調だ。かつて数えきれないほどの名バラエティ名ドラマを届けてきた局だけに、玄人素人関係無くネット上ではこの現状を嘆いたり原因を分析する人が多い。
ここ最近のフジテレビの番組を観ていて気になるのは、制作側と視聴者側の「ズレ」だ。映画化を前提にスタートしたのにドラマ史に残る記録的低視聴率だった「HEAT」はその象徴で、ドラマの内容についても酷評意見が散見された。こういった現象は視聴者との「大きなズレ」が原因だ。
しかし、内容は悪くなかったのにイマイチパッとしなかった番組というのもある。
バラエティで言うと既に終了した「オモクリ監督」。元々深夜で放送していた「OV監督」がビートたけしをMCに加えゴールデン進出した番組。芸人やアーティストなどがテーマに沿ったショートムービーを作成するという内容で、MCであるビートたけしが作品の批評だけでなく自ら作品を作る贅沢な回もあった。内容は決して悪くなかったが、この番組の一番の問題点は時間帯。よりにもよって日曜9時という激戦区では、なかなか観る人もいないだろう。やはり従来の深夜枠が一番しっくりくる番組だった。
ドラマでは昨年7月クールに放送された「リスクの神様」。主演の堤真一を始めとして古田新太小日向文世吉田鋼太郎など近年の朝ドラで重要な役柄を演じた俳優たちが集結した作品。しかし同クールのHEATの陰に隠れて目立たなかったものの視聴率は3%台に乗ることもあるなどかなり厳しい結果となった。これもやはり時間帯、もっと言えば放送するテレビ局を間違えた番組だった。画面の暗さや硬派な作りなどはNHKの土曜ドラマのようだったし、夏にこういうドラマが観たいかというと疑問だった。
2016年に入って放送された単発番組「女性作家ミステリーズ 美しき三つの嘘」は湊かなえ三浦しをん角田光代の小説をドラマ化したもので、役者の熱演もあり1つ1つの作品は質が高かったのだが、3つとも女性同士の友情をテーマにした後味の悪い作品だったため、観終わった後はなんだか疲れてしまった。同局の名物特番「世にも奇妙な物語」が5話構成でもダレずに楽しめるのはホラーからコメディ、感動ものまで様々なタイプの話を組み合わせているからだと再認識。しかしもっと問題なのは「どう考えても正月にやるような企画ではない」ということ。
以上の3つの番組は「内容」よりも「放送する時期・時間帯」における違和感という「微妙なズレ」を含んでいる。「内容」に纏わる「大きなズレ」も勿論問題だが、フジテレビにはこの「微妙なズレ」の方も重要視してほしい。「良い番組を作りたい」という意欲は十分伝わっているのだから。